皆さま、高知県という県をご存知でしょうか? 名前だけは知っているという方が多数派だと思われます!
で、高知は果たして何処に存在するのか…知らない方も大勢いるでしょう!
耳をかっぽじって良く聴いてくださいね! 高知県は!四国の!真ん中の!下の方!です。覚えてくれましたか? なに、四国の位置が分からない? もうええわ!
さて、そんな存在が非実在にも近しい高知県ですが、高知の偉人といえば坂本龍馬が有名ですね!「龍馬は土佐を脱藩したがやき〜つまり故郷を捨てたがやき〜だから高知と龍馬は無関係ながやき〜」と地元の若者たちが嘯くまでがセットです。
高知から龍馬をとったら何も残らない…高知の人間ですらそんな風に思ってしまっている今日この頃…ですがちょっと待ってください! 忘れていませんか? 高知最大の観光名所と言われる「アレ」の存在を…!
That is はりまや橋…日本三大ガッカリ名所の一画を担う存在…!
その余りのガッカリさゆえに「実物は見たことないけれど、どうせガッカリするだろうから見に行かない。ていうか高知自体多分一生行くことはない」とまで言われる始末…!
だけどそれは違います! ガッカリするかどうかなんて所詮その人の気の持ちように過ぎないのです!
ガッカリするにはまだ早い! 今日ははりまや橋近くに住んでいる筆者が、はりまや橋とその周辺の名所について解説をしていきたいと思います。
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ではなぜ、はりまや橋はガッカリの名所などと言われるのか?
はりまや橋はその長い歴史の中で幾度も建て替えが行われてきました。現在残っているはりまや橋は妙にこじんまりとした朱色の橋がポツンと一つ…。
なるほど、確かにしょぼく感じるのも無理はありませんね! しかしこのはりまや橋は当時の再現レプリカ…ミニチュアであって実物ではないのです。
実物のはりまや橋はすぐ横の歩道にあります。完全に道路と一体化しており、言われなければ橋だと気付くのすら困難でしょう。
「当時の再現でこれなら、当時からショボかったんじゃないの?」とかいう心無き声が360度サラウンドで聞こえてきますね…!
確かに、はりまや橋自体はぶっちゃけ普通の橋でしょう。しかし見た目に惑わされてはいけません! 肝心なのは中身です! 橋に秘められた歴史やら伝説など…それこそがキモであり要なのです!
江戸時代の話です。高知の豪商「播磨屋」と「櫃屋」は互いに商売をしていましたが、間に堀があるので行き来するのがとても大変! そこで私設の橋を架けたことが、はりまや橋の由来だと言われています。
高知の有名な民謡と言えばそう、よさこい節ですね! よさこい節のフレーズの一つに「はりまや橋で坊さんカンザシ買うの見た」というのがあります。髪の毛がないのにカンザシを買うとはどういうことでしょう?
これは恋愛禁止のお坊さんが鋳掛屋の娘さんに恋慕し、掟を破りつつもプレゼントとして買っていったという史実を基にしています。(結局カンザシは受け取ってもらえず、フラれてしまったそうです)。
またこのフレーズはペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」にも取り入られており、それが縁で2012年に播磨屋橋公園に石碑が建てられました。(1時間毎に曲が流れつつ、クジラからブシャーっと噴水が飛び出します)。
人に歴史があるように、橋にも当然歴史があるのです!
はりまや橋から見えるビルに大きな時計が掛けれらています。実はこれ、からくり時計なのです。
時計は一時間おきに稼働を始め、大掛かりで楽しい見事なギミックを魅せてくれます。実際すごいクオリティが高いので、これはもう是非現地へ遊びに行って、その目で確かめてみるのをオススメしますよ!
はりまや橋のすぐ東には「はりまや橋商店街」が、若干北上したところに「京町・新京橋商店街」「帯屋町商店街」がそれぞれあり、買い物にも困らないでしょう。
はりまや橋商店街の北側には「魚の棚商店街」があり、お魚やコロッケが売っております。グルメも充実していますね。
道路には路面電車も走っており、懐かしき風情を感じることができるのもまた魅力です。情緒あふれるノスタルジックさがたまりません!
いかがだったでしょうか? 何度でも言いますが、ガッカリだと思うからガッカリするのです! ガッカリだと思わなければ、ガッカリではない! おぼろげながらそんな気持ちが浮かんできました。
まあ、心底ガッカリ感を味わいたいがために観光します…なんていうクソ映画愛好家のごとき妙な性癖の好事家の方もいらっしゃるでしょう。
否定はしません。全ては貴方様の心次第なのでございます。ですがどんなモノであれ、魅力が0ということはありえません。
雀の涙ほどしか褒める箇所なくても、それが最高に大好きだという方もいるのですから。そういった人の気持ちを否定してはいけません。
そのことだけでも伝われば、それだけで幸いなのでございます…完。
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