突然ですが皆さん、怪物すなわちモンスター(monster)はお好きですか?私は大好きです。皆さんもきっと大好きなことでしょう。
ギリシア神話、北欧神話、ネイティブアメリカン伝承…恐ろしくもロマン溢れるモンスターたちが跳梁跋扈しております。
特にギリシア神話に登場する魔物たちは、ありとあらゆる場所で語り草になっていることでしょう。ヒュドラ、キマイラ、スチュパリデスなどなど。
ですが今回は少し趣向を変えましてそんなメジャー級の怪物たちの陰に隠れたちょっくらニッチでマニアック、しかしながらその魅力は間違いなく一級品!
そんな怪物たちをこれから皆さんにご紹介します!
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ギリシアの英雄ペルセウス。彼のエピソードの中でもっとも有名な物の一つに蛇女メデューサ討伐があります。
見た者を石にしてしまう恐怖の視線を持つ蛇女メデューサ!対するペルセウスは見られないように頑張って戦う!
斬首!!かくしてメデューサは討ち取られました。
その時にメデューサの血液…あるいは死体から飛び出してきたのがかの有名な空飛ぶ馬ペガサスです。
そして実はもう一匹…メデューサの体から飛び出てきた存在がいるのです!
その名はクリューサーオール。黄金の剣を持つ者…という意味だそうです。
しかしながらこの怪物(人物?)については文献が残っていないためか非常に謎が多く、黄金の剣を持っていたという以外情報がないのです。
まさに謎が謎を呼ぶ存在!一体どんな姿形をしていたのでしょうね?想像が膨らみますね!
北欧神話の人気者、雷神トール!映画「マイティ・ソー」の元ネタとしても有名ですね。
そんなトールさんですが色々あって、巨人フルングニルと決闘することになりました。
フルングニルといえばそれはもう滅茶苦茶に強い巨人ですが、かくいうトールもハチャメチャに強い!
心配した仲間の巨人たちが粘土をコネコネコネコネして作り上げた存在。
それがモックルカールヴィです。
さて、このモックルカールヴィですがとにかくデカイ!その身長は約57.9km〜72.4kmといわれています。どれだけ大量の粘土を使ったんでしょうね。
しかしながら巨大な図体に似合わず精神はとてつもなく臆病で、いざトールの姿を視認した直後失禁してしまったのです…(まあトールはアホみたいに強いので致し方ないことかも知れませんが)。
決闘はトールの勝利に終わりました。では我らがモックルカールヴィどうなったか?
なんか知らん間にトールの従者にぶっ殺されていました(悲)。
お前何しに来たんだよ!と言いたくなるところですが、実はモックルカールヴィの存在自体がトールの従者シャールヴィの活躍を描く為の後付けだという説があるのです。
なんというか…何から何まで扱いが悪すぎて切なくなりますね。
南無阿弥陀仏。アーメン。
・モックルカールヴィについてのWikipedia
・フルングニルについてのWikipedia
・トールについてのWikipedia
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ベイコク(Baykok)。ネイティブアメリカン、オジブワ族の伝承に登場する凶悪な魔物です。
ゲーム「女神転生」に登場していたので、ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんね。
さてこのベイコク(Baykok)ですが、なんかもう悪意のみで構成された邪悪な存在なのです!
・その姿は骸骨のようにやせ細り、半透明の皮膚を持つ
・その眼は炎のように赤く光っている
・夜中に金切り声を上げ徘徊
・こん棒で撲殺!
・見えない矢で射殺!
・哀れにも犠牲者は肝臓を貪り食われてしまうという…
うーん、これは恐ろしい…極めて殺意の高い危険な奴ですね。夜道で出会ったら間違いなく生きて帰ることは叶わぬでしょう。コワイ!
(不可視の矢…ピストル…半透明に見えるくらい白い肌…開拓民…名前がベイコク…というのは完全に邪推で偶然の一致ですので悪しからず)。
このベイコクに限らず、ネイティブアメリカン伝承に伝わる妖怪たちは個性が豊かすぎて、「昔の人は何をどう思ってこんな怪物を想像しちゃったんだろう」という気持ちになること請け合いです。
興味があれば是非調べてみてくださいね。
いかがだったでしょうか?今回紹介した怪物たちはマジでほんの一部です!
世界には無数の強豪マイナー生物が跳梁跋扈しています!いかに知名度が低くとも、やはり良いものは良い!
新たなモンスターの知識を得る度に、まるで幻想の世界へ旅立つような、そんな気持ちにさせられますね!
この記事が皆様の神話的知識を深めるとっかかりになるなら幸いです。
それではSee you again!
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・ローマ神話とギリシャ神話を同一視する理由は?関係と違いを解説
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