ハワイ神話の四大神とは?神話マニアが徹底解説【保存版】

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ハワイ神話の四大神とは?神話マニアが徹底解説【保存版】

ハワイ神話の四大神とは?神話マニアが徹底解説【保存版】

 

アロハオエ(Aloha Oe)。オエとはyouつまりアナタ。アロハはloveつまり愛、そして挨拶の言葉でもあります。

 

ハワイの女王リリウオカラニによって作られたこの歌は世界的な大ヒットを飛ばしました。のほほーんとした曲調に哀愁漂う歌詞、味わい深い名曲であります。

 

なぜ急にこんな話をするかというと、実はさっきガリガリ君アイスを食べてたんですよ。「へーこの青色は合成着色料じゃなくて天然素材なんだー」とか言ってたらふと、思い出したんです。

 

ブルーハワイ…かき氷のあの青いやつ。するとどうでしょう。突然頭がキーンってなって、辺り一面が砂浜になっているじゃないですか。そうここはハワイ。幻想のハワイ。

 

ようこそ神話の世界へ。

 

今回はハワイ神話の四大神について解説をしていきたいと思います。

 

 

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生命の神「カネ」

ハワイ神話で一番偉い神様は誰かといわれれば、おそらくこのカネ神が挙げられることが多いでしょう。

 

日の光、清らかな水、動物や植物、生殖(!)、などを司るいわば生命の神秘そのものを司る偉大なる、いやもはや尊いといっても過言ではない神様なのです。

 

ちなみに他のポリネシアの地域では「タネ」という名で呼ばれたりしています。種ェ。

 

乾燥した場所でも美味しい水を噴出させる神通力を持ち、またその水は万病に良く効き、なんと死者をも蘇らせる力があるというのです。

 

私も肩こりと腰痛が酷いので飲んでみたいですね。

 

ですがめっちゃ薄めてボッタクリ価格で売りまくる悪徳業者も現れそうです。困りますねー。罰当たりめが。

海原の神「カナロア」

別名タンガロア。海を司る神様であり、魚介類、潮の流れ、漁業、航海、魚の養殖など属性は多岐にわたります。

 

また、冥界つまりはあの世を司る神でもあります。海が荒れないようハワイの人々はカナロア神に祈りを捧げたといいます。

 

その姿はタコだったりイカだったり鯨だったり蛸肝おハーブ(海藻?)だったり、とにかく色んな形態に変身できるようです。

 

「変なにおいのするタコ」とか言われたこともあります。タコっぽくない摩訶不思議な匂いなのかも知れません。

 

カネ神が尊み溢れる神だとすれば、このカナロア神はまさしく威光が凄い、ストロングスタイルに偉大な神様だといえるでしょう。

 

この二人はよくタッグを組んで神話に登場します。色んな場所へ旅に出て仲睦まじき冒険譚を繰り広げるのです。

 

よかったら調べてみてくださいね。

戦いの神「クー」

戦いの神「クー」
ウィキペディアより

 

クー神は非常に様々な側面を持つ神です。なんと29種類もの化身があるといいます。

 

特に有名なのが「クー・カイリモク」…土地を奪うクーと呼ばれる戦いの神として側面でしょう。

 

かの有名なカメハメハ1世、そう某ロマンチックな王様とか歌われてたあのハメハメなオジサンの友達(という設定)のカメハメハ大王です。

 

彼が熱心に信仰していた神がこのクー・カイリモクです。

 

まるで軍神のパワーをその身に宿したかのように、次々とハワイの島々を制圧していきました。

 

そんな荒ぶる神としての側面を持つ反面、漁業や農業、カヌー作りなどなど人々の生活に根差した信仰も持っていました。

 

力仕事も肉弾戦も大事なのはフィジカルです。

 

敵をぶっ殺しつつ、そのまま畑仕事へ直行!古代の時代ではそういうのが日常だったことでしょう。

 

ゆえに信仰も生活様式に合わせ戦と農耕がセットになって…そういった風に変化していったのかも知れませんね。

 

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平和の神「ロノ」

平和の神「ロノ」
ウィキペディアより

 

ロノ神は農耕そして愛と平和、即ちラヴ・アンド・ピースの神です。

 

ハワイでは10月半ばくらいから4か月間「マカヒキ」と呼ばれる期間があり、この期間中は力仕事や争い事はやめましょう、という決まりになっていました。

 

このマカヒキの間、ロノ神は白い布をなびかせハワイに降臨すると考えられ、ゆえに人々は聖域に白い布を掲げたのです。

 

かのキャプテン・クックが偶々マカヒキの時期にハワイに来たとき、船の白い帆を見た住民がロニ神だと誤認した珍エピソードは有名ですね。

 

そんな穏やかで平和なロノ神ですが、昔はあんまり平和じゃなかったっぽいのです。

 

ある日、奥さんが不倫しているのでは?と疑いうっかり撲殺してしまいました。

 

我に返り後悔の念に駆られやさぐれてしまったロノ神は、島中を徘徊し、道行く人にレスリングを挑む無差別レスリング通り魔となってしまいました。現在は平和です。

まとめ

いかがだったでしょうか? 偉大なハワイの四大神…いい感じのバランス感覚だと思いませんか。

 

生命、海、戦争、平和。ハワイの人々の暮らしがそのまま神話に反映されてるようで…

 

そう、神話とは時の流れ〜時代そのものなんだなぁとこの記事を書いていて改めて感じた次第であります。まだ私はハワイに行ったことがないですが、この記事を書いて行ってみたい!と思うようになったのです。

 

つまりこれこそが神話の持つパワーなのです。

 

この記事が皆様の神話的知識を深めるとっかかりになるなら幸いです。

 

それではまだ見ぬハワイへと思いを馳せて…See you again!アロハオエー!

 

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