スカ(Ska)…それはジャマイカで生まれた音楽のジャンルの一つです。
裏打ちの強調が特徴的な…即ち2拍目4拍目に力を込めて軽快にズンチャ!ズンチャ!ズンチャ!ズンチャ!ってするアレのことですね。
ではここに、パンクロック・ハードコアパンクのエッセンスを加えてみるとどうなるでしょう?…あらまぁ不思議。なんかいい感じの音になっちゃうんですよねー。
スカパンク・スカコアと呼ばれるバンドにも色々ありますが、とりわけスカパン界隈…というかあらゆるパンク的な界隈からスケーター界隈に至るまで多大なる影響を与えたであろうバンド…数多くあるスカパンバンドの中でも筆者がひときわ愛してやまない伝説のバンド…それがオペレーション・アイヴィー(OperationIvy)なのです!
本日はそのオペレーション・アイヴィーについて、お話をさせていただこうと思います。
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オペレーション・アイヴィーは1987年、カリフォルニア州バークレーで結成されました。
メンバーはジェシー(ボーカル)、ティム(ギターボーカル)、マット(ベース)、デイヴ(ドラム)。
ティム氏とマット氏はオペレーション・アイヴィーの解散後にダウンフォール(Downfall)、ダンス・ホール・クラッシャーズ (DanceHallCrashers) 等のバンドを経て、皆さんも御存知のランシド(Rancid)を結成します。
カリフォルニア州、サンフランシスコはイーストベイ…バークレーはギルマン・ストリート。
なんの変哲もない倉庫街。伝説はここから始まったのです。
かの世界的超有名超人気バンド、グリーン・デイ(GreenDay)がインディーズ時代に所属していたルックアウト!レコーズ(Lookout!Records)から1988年に発売された7インチレコードです。
曲の途中に入るピキラピキラというつぶやきはpick it outのこと。いやぁそれにしても全体的にドッタンバッタンしてますねー。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、全ての音のテンションがもうとにかく高くて高くて。
ジャケットからしてキエエーッ!って感じでテンションが高い高い。ときに暑苦しく、ときに高速でまくし立てるラップ調にも聞こえるボーカルが非常にクールで恰好いい。
演奏とかも全然粗削りなのに、なんかこうスタイリッシュ然な感じすら憶えてしまうんですよねー。
同じくルックアウト!レコーズから。1989年に発売されたオペレーション・アイヴィー唯一のアルバムです。
ジャケットのキエエーッてポーズの人も真っ暗闇のシルエットになっちゃって、よりスタイリッシュさに磨きがかかった感じがしますねー。
約37分で19曲の大ボリューム。短めのショートチューンが次から次へと矢継ぎ早にビシッ!バシッ!ビシッ!バシッ!休む暇もなく攻め立ててきます。これはもうテンションが有無を言わさずノリノリのブチ上げ状態になっちゃいますねー。
イケイケなスカコアからストレートで激熱なパンク・ハードコアナンバー、ファンクやレゲエ、ラップミュージックをも飲み込んだバリエーション豊富な曲の数々は聴いてて飽きることがありません。
いやぁダメな曲が一つもないって凄いことですよ。そりゃ人気出ますよ、ここまで完成度高いのをお出ししちゃったらね。
まさにパンク・ロック史上に残るゴキゲンな名盤なのです。
かの有名なグリーンデイがカバーしたことで有名な曲です。ゴリッとしたパンクロックサウンドがエモーショナル。
この曲を好きな人は多いんじゃないでしょうか。思わず曲に合わせてピキラッピキラとつぶきたくなります。
シリアスな感じのマイナー調メロディが炸裂する白熱パンクナンバー。
TheCrowdからのこの気の抜けた感じ。なんか良いですよね。めっちゃ動いてるベースラインが渋いです。
この曲も好きな人は多かろうなのではないでしょうか。ポップなのに切ない。その切なさを血を吐いて歌ってそうな歌唱がより際立たせている。名曲です。
リマスター盤CDでは7インチの音源も収録され合計27曲で非常にお得。ぜひ手に取ってみてくださいね。
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はたして人気絶頂のオペレーション・アイヴィーでしたが、人気がありすぎて嫌になったのか、あっという間に解散してしまいます。
その活動期間は3年にも満たなかったのです。
これは非常に濃密な活動期間だったといえます。活動を停止してからも後世に与えた影響は図り知れないでしょう。
彼らの残した名曲の数々は、色あせることなくこれからもずっと語り継がれていくことでしょう。
(最近、もしかしたら再結成するかも…的な空気がほんのり漂っているそうです。本当なら喜ばしいことですね!)