職場の人間関係が悪くなってしまう理由| 信念対立という概念から紐解く

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職場の人間関係が悪くなる理由は「信念対立」にあり

職場の人間関係が悪い理由

 

「信念対立」という言葉は、聞き馴染みのない人が多いのではないでしょうか。

 

これは職場での人間関係をストレスなく過ごすためのコツを理論化したものです。

 

今回は、実際の場面を想定して、「信念対立」に基づく人間関係を良好にする方法を解説していきます。

 

 

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信念対立とは?

その意味は、ある物事に対して問題が生じた時、その問題が起こる条件を解明・解決し人生を柔軟に生きるための方法です。

 

つまり、信念対立というのは人間関係のあらゆるトラブルのことであり、仕事上でチームワークを発揮すべき場面で邪魔をしてしまうものということです。

 

例えば仕事の場面で信念対立が生じると、職場のいる人のストレスが増大しバーンアウト症候群を起こしてしまうと言われています。

 

もしそれが医療現場で起こると、本人だけの問題だけにとどまらず、サービスを提供している患者さんへの治療成績の悪化つながります。

 

そのため働いている人が気持ちよく働くことは、本人だけの幸福ではなくその他の人にも良い影響が波及するので職場の雰囲気も良くなります。

 

逆に言うと、気持ちよく働けない職場は、職員以外への悪影響により雰囲気も悪くなります。

 

次に、実際の場面でチームワークが乱されやすい場面を想定し、どう対応するのでベストかお伝えします。

【場面1】自分の価値観を押し付けてくる人がいる

先輩職員が若い職員に対して、もっと人に気を遣うべきだと言うように「〜べき」という言葉をよく聞きます。

 

これは先輩職員からすると後輩のためにとか、職場の風紀のために言ったことであり、一見正論のように感じる言葉です。

 

しかし、良かれと思って行うことが悪い方向に行く典型的な例です。

 

この理論を展開する人は、自分は正しく、相手が間違っているという前提でコミュニケーションを取りがちになってしまい結果として職場の雰囲気を悪くしてしまいます。

 

しかし、言っていることは100%間違っていません。伝え方を少し工夫するだけで良いのです。

 

具体的には言葉を「〜かもしれない」という表現にすればいいのです。

 

例えば、せっかく君が良いことをしているのに、相手に気を遣ってないと思われているかもしれないよと言った感じです。

 

このようにすれば、相手も素直に意見を飲み込むことが出来るはずです。

 

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【場面2】人の悪口ばかり言う人がいる

職場に人の悪口を言う人がいて、その人と仕事で関わる必要場面が多く無視することも出来ずストレスが溜まってしまうことありませんか。

 

もしみなさんの職場にそんな人がいると、仕事の効率は落ちてしまいますし、何より気持ちよく仕事は出来ないです。

 

それは学術的にも証明されており、「嫌味」や「怒り」などのネガティブな発言はどんどん人の心に悪い影響として伝染していくことが分かっています。

 

そんなときの正しい対応は、悪口を言う人のネガティブな発言に対して、ポジティブな発言をこちらから発信することです。

 

なぜならポジティブな発言は、良い影響として人に伝染していくからです。

 

しかしそれでも相手が悪口を続けてきてネガティブな方向に持っていかれそうになったなら、作業に集中する振りをして聞こえなかったと言いましょう。

 

さらにその発言の後に畳みかけるようにポジティブな言葉を発するようにしましょう。

 

それよりもさらに職場の雰囲気を良くしようと思えば、生き生きとした振る舞いをすると尚良いです。

 

私、僕はそんな状況で心から喜べませんと思うかもしれませんが、生き生きとしたフリをするだけで十分効果がありますのでぜひ試してみてください。

【場面3】指摘に対してごまかしてくる人がいる

例えば、これはダメだよねと指摘しても、笑いながらすいませんと返してくる人がいて、腹が立つという経験をした人はいるのではないでしょうか。

 

真面目に指導しているのに、相手がそんな態度では、こちらのやる気は出ないし指導したくなくなると思うことでしょう。

 

しかしそれでは、チームワークが発揮することは出来ません。

 

そこで理解していただきたいのは、出来事(今回であれば指導)に対する意味付けは、立場によってかなり変わってしまうということです。

 

また出来事の意味は自分が決めつけることが出来ないということも、理解しておいてください。

 

なぜなら人によって解釈は千差万別です。なので同じ言葉に対して同じことを考えないため誤解が生まれやすいからです。

 

なので、誤解なくコミュニケーションを取るために指導を抽象的にではなく、より具体的に出来事について話すべきです。

 

さらになぜ自分がそこに関心があるのかも伝えましょう。

 

そうやって相手に状況を理解してもらうことで、誤解なくコミュニケーションを取ることが出来ます。

まとめ

今回、信念対立という概念から職場での人間関係の問題の原因と解決策をお伝えしました。

 

どの職場にも必ずチームワークを乱してしまう人はいるものですが、今回の概念を知っていればまずはあなたから職場の雰囲気を変えていってください。

 

あなたが変われば周りの雰囲気も変わり、人間関係のストレスの少ない素敵な職場になっていきますよ。

 

参考文献
1、京極真:医療関係者のための信念対立解明アプローチ,コミュニケーションスキル入門,誠信書房,2011

 

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